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2015/03/18

ある教会、白百合の交じわいにて

今回、思いついたので書いてみました。短編です。続編は無いと思います。この作品に限って著作権は破棄するので勝手に続きを書いてください。一様R-15で描写はちょっと過激です。
どうぞ、


中世ヨーロッパの教会、穏やかな風が注ぐその場所に井戸があった。
この教会は特に人里と離れており、どの街道と接してもいないため、教会の中の人間関係は外とは少し違うものとなっていた。
教会の中にはシスターが六人ほどいた。神父は一人、その従者が一人、教会の中に男は二人だけだった。
「アルビアーノ、こちらに来なさい。」
「ロマンツァ姉様。」
そのシスターの中には、許されざる禁忌の恋に走る者もいたのだった。
「昨日会ったことは、だれにも話してはいないわね、アルビアーノ」
少し背の高い方のシスターが、そう聞いた。
「はい、だれにも話してはいません、他のシスターの方々にはもちろん、神父様にも」
「神父様はやさしく、あなたのような、無知な者は、何でもしゃべってしまうのでは、とは思っていたけれど、話さなかったのならいいわ。………今夜も来なさい。」
アルビアーノはその言葉を聞き、うれしさを顔に出した。ずっと遠い存在だと思っていたお姉さまと、秘密の時間にこうして、体を合わすことができるのだからと、
 そう、この辺境の地、男としているのは、神父とその従者の二人だけ、何の愛もないという、無意味で乾枯な時間を過ごすうち、二人の関係は姉と妹以上の関係になっていった。
 井戸に一人いた、ロマンツァ、すでに服を脱ぎ、裸体をさらしている。この時代もちろん風呂という物は無いわけで、お湯を暖める薪もあるにはあるが、シスターにはお湯などという贅沢なものは、だれも使えなかった。
 井戸から水をくみ、自分の体に流す。冷たい水に体が縮こまる。
 体を拭き、衣類を纏い、シスターの仕事に戻った。


「ねえ、ロマンツァお姉さま。」
ロマンツァはアルビアーノのほうに向いた。
「今日の事、本当にいいんでしょうか、私たちはシスターですよ、それなのに、こんなふうにしてしまえば、神の御心に反するのでは」
「アルビアーノ、私たちはシスターである前に、人間なのよ、息抜きは必要よ。」
「でも、」
そう言う、アルビアーノにロマンツァは指で彼女の口をふさいだ。
「黙ってればいいのよ。」
そう、ロマンツァは囁きかけた。




「お姉さま、何か暗いですが、なんで明かりをつけないんですか。」
そう言ったアルビアーノの辺りは暗く、ランプの明かりも少し遠くにあった。
「最近、都会で本を買ったの、その本に、こんな方法が書いてあったわ」
藁に寝っころがるロマンツァがアルビアーノを近寄られてそう言った。
「この本は、あまり出回ってはいないけれど、あなたと私の関係には適切だと思うわ。」
アルビアーノは聞いた。
「何が書いてあるんです?」
「秘密よ、でも、部屋を暗くしろとは、書いてあるわ」
アルビアーノはその本が、学業に努めるための本ではないことに気づいた。だがそれ以上は深く考えなかった。
「さあ、アル、こっちに来なさい。」
「はい、姉さま」
、それからキスや、口淫、お互いに愛の言葉を囁きつつの手淫、その時間だけの満足を、その二人は楽しんだ。
「ねえ、アル」
「なーに、お姉さま?」
「わたしの体が二つに増えて、両方の私があなたを愛したら、あなたは何を思うの?」
少しの間、アルビアーノは固まり、口を出した。
「そんな、あるわけないじゃないです。体が裂けてしまったら、死んでしまうじゃないです。」
「でもね、できるのよ、わたしには、」
そういうと、ロマンツァ姉さまのランプに照らされた影が、二つに分かれ、瞬間、姉さまが二人になっていた。
「さあ、アルビアーノ、どちらが私か分かるかしら」
「アルビアーノ、いつも一緒にいるあなたなら、見分けはすぐに付くわよね」
アルは混乱していた。急に目の前であり得ないことが起こったからだった。
「なんで、お姉さまが二人も」
ひとりのお姉さまが口に出された。
「、すこしまえよ、あなたより少し小さいとき、森で会ったの、私自身にね」
アルビアーノは恐怖を感じ、震えながらロマンツァの瞳を見ていた。
「わたしは死ぬと思ったわ、そうやって遠縁の家族が死んだって、聞いてたし」
「でもね、」
すぐ隣から、彼女の声がした。すぐ隣のロマンツァが話し出した。
「、私たちはお互いを見たわ、触れることは怖かった、それだけで消えてしまいそうだったから。死んでしまうくらい怖かった。」
再び、ロマンツァが話し出した。
「でもね、不思議と逃げてしまおうとは思わなかった。怖いけどそれから離れてしまって、逃げてしまって、それに追われるのなら」
「「ここで、わたしに服従させるって」」
「だから、私たちはお互いがお互いのマスター」
「どっちも、主でどっちも使い魔。精霊を服従させる呪文が聞いてよかったわ。」
「お互い相手の命令には逆らえなくなったけど。」
「だから、アルビアーノ」

「なに、お姉さま」
「私たちと、体を重ねて?」
「できません、わたしはシスター、不浄の身に体を触れ指すなど、そんなことはできません。」
ロマンツァは、少し黙りこう言った。
「わたしの事を、愛しなさい。」
「へっ、」
アルビアーノは好きな相手が自分の触れられぬ存在へと変わってしまっていくことに、涙を流し続けた。でも、その言葉を聞くと、素っ頓狂な声をだし彼女の言葉に戸惑いを感じていた。
「でも、この身は神のみの身」
そこまで言って、アルビアーノは言葉に詰まった。
「このわたしが穢れているように見えるの?」
そういって、ロマンツァはアルにキスをした。
「ね、わたしの体に触れて、昨日みたいに愛して、これからもずっと。」
「はい、お姉さま、私はお姉さまを拒めない、明日なんて分からないけど、私は」
そういって、アルビアーノは泣き崩れてしまった。
「いいのよアル」
三つの身体がお互いに体を交じわせ、吐息が身体と混じっていった。


リンク大歓迎、著作権は無いので、勝手にどっかで続編作って発表してください。
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2015/03/06

私という主観の考察。6(私は私を嫁にする)

一か月開けての更新になります。お楽しみにして、懇意にしていただいた方にはすみません。
今日の分は一日ぐらいで書きましたのですが、プロット的なものを考えるのに、自分は時間が掛かるタイプなので
ああ、今日もまたぐらいの気持ちで見守ってもらえれば、と思います。 追記 一様いうと、「自分がキモイ」のは自覚してます。
では前回の続きをどうぞ



 カフェの会計を済ませ、その前の大通りを歩いていた。行きかう人はグループだったり、シングルだったり、カップルだったり
「ちょっとさ」
「何、」
「眠れる姫の泉まで、ゴースト狩りに行こっ」
「物理系の攻撃、効かないけどね」
「あ、そっか。」
「ん、じゃ、杖買ってこ、魔法攻撃なら大丈夫だから」
「いいの、?」
「いいよ、それくらい」
「えーと、じゃぁ、杖のお店はどこかなー」
と近辺のマップを広げる。それによると大通りには店がひとつ、露店が四つ、一番近いのは、運河に架かる橋の上の露店だけど
「そんなに、使わないし、てきとーな杖でいいよねー、一番近いのは運河の橋だから、そこまで行こっか」
「うぅ、もう、あるけないー、なでなでしてよ~なでなで、なでなで。」
膝から崩れ落ち、腰に抱きつかれ彼女は物欲しそうに子供みたいにお強請りしてきた。
「われながら、なんて幼稚な、はぁ~」
「よーし、よしよし、撫でてあげるから、はやくいこー」
「うん、わかった、行ってあげるわ、せいぜい私の後ろから離れないことね。」
「簡単なやつ。」
「よーし、ついてきな、わははっ」
一人で走っていきそうな、彼女の勢いに気圧(けお)されつつ、その後ろ姿について行った。


 運河には静かに水が流れ、多くの船が水路を行き交っていた。運河に架かる橋の上には多くの人が行き交っていたが、橋の縁は多くの行商が敷物を敷き声を上げていた。
 杖を探す私たちは、それらしき店を探した。
「杖ー、杖はどこにあるかなー、」
アクセサリーや小物はあるが、なかなか杖の店は見つからない。すれ違う人と肩がぶつかり二人で一列になり、人ごみを抜ける。
「杖をー探してー三千里ー」
 やっと、橋の行商の杖屋を見つけた。
「いらっしゃい」
「うーん、どれにしようかな」
「バランスだよ、攻魔とかのさ」
「えーと、表示にテロップを付けて」
キーボードを呼び出して、表示設定を変更する。
「攻魔、防魔、詠唱速度、他」
「それでいいんじゃないー」
「ベストよりベター」
「そうそう、はやくすませてさっ。」
「行商さん、この杖、いただきます」
「800Bだよ、値段は」
「これで」
と言って代金を払い、もう一人の私を伴いつつ歩き出すと。
「私の分は?」
と自分を指さす彼女の姿があった。
まだ、彼女が杖を買ってないことに気づき
「待ちます…」
と呟いた。


「ゴースト、泉、ご~すと~」
「雰囲気がちょっと怖いよ、この森」
薄暗い光沢の葉がさざめく森を、私と彼女はおどおどしながら歩いていた。ところで、お化け屋敷に彼氏と二人で入る想像は、時に萌え死に、匹敵する破壊力を持つのだが、男性の手では無い、繋がる手と手も、この恐怖を覚える状況下では、同じような働きをして。
「ぎゅっ、とかね」
「わーぁ、何急に」
声だけに驚く、自分の浅はかさが嫌になり、考えを読み透かされることに改めて気づき。
「なにかんがえてたかなー」
「いやいや、あんたも同罪ですよね」
「そういうところがー大好きですー」
「あはは」
笑うしかない。
「そろそろ、泉の近くですね。」
「そうだね、」
「よーし、戦闘準備ー」
あれ、急に眠たくなってっっ、ぐー、すー



目が覚めるとⅤRの筐体のある部屋で、体に纏わる不穏な熱をじんじん感じていた。固定電話が鳴った。
 電話に出ると、
「指定時間の十分前になりましたので、準備のため起こさせてもらいました。」
「ありがとうございます。」
「延長なさいますか。」
「少々お待ちに、失礼ですが、今、何時でしょうか」
「十一時四十五分です」
電話を持ちつつもう一人に向けて声を発した。
「どうする、時間的に」
「いつもどおり、食事を頼みます。ピザで!」
「じゃ、五時間ほど延長で、食事にピザを頼みます。二人分で、」
相手の返答に相槌を返し、電話を戻した。
「飲み物持ってくるし」
「了解、任せた。」
飲み物を注ぎに、カードキーを持って、ドアから外に出た。
 一人残った彼女は
「タイミングがー、最悪だー、空気読め」と言った。




「こういう、暗い所だと、防衛本能が薄れて」
「そういうのは、信じませんので、でっ、なんでこの状況」
ソファに横たわらせ上に重なる二つの女体、服を着ていることがせめてもの救いだが、上の私は下の彼女に、下の私は上の彼女に、何か禍々しい感情のようなものを、心に置いていた。
「一様聞くけど、嫌じゃないよね、この状況」
「うん、すごくドキドキします。」
「では、失礼して」
差し入れられる舌下の体温
「なんか、知らないけどすごくドキドキする。」
 口の中の他人の体温、ちょっと混乱してきた。
「私からすれば、あんたはただの影、そう、形のない幻想」
「まあ、あんたからすれば私もだけど」
「ね、舌絡めて」
引っ付く舌と舌、粘つく舌の感触よりも、心の鼓動がノイズの半分を占めて。
 落ちてくる長い髪に暗かった明かりがさらに暗くなって。
「ね、そろそろ、止めない?」
「涙声で言われてもねー」
気づいたら目じりにその粒が、あったことに気づいた。
「見られたくない……」
「どうせ寝たら、記憶は一緒になるんだし、今隠してもー意味ないってー」
「うぅ、バカ」


続く
この小説の著作権を持っていること自体、著者にとって恥ずかしいことです。
非常に恥ずかしいので、どんどん広めてもらうと著者としては幸いです。
つまり、「リンクとかどんどんしてください」という事です。強制はしません。