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私という主観の考察。1(私は私を嫁にする)

最近、書いてます。コメントとかよろしくです。




20xx年、先進国の婚姻制度の改正に伴い日本国は同性婚を容認したのである。
ここにも、制度改正を微笑ましく思う人々がいた。ただしその二人の容姿は瓜二つにそっくりで何も情報が無ければ、一卵性の双子が血縁など関係なく同性婚をしているように見えるだろう。しかし、
「にゃー」
と言いつつ、もう一人の項に頬擦りするその顔は穏やかで、幸せそうにしている。
「しーあーわーせ」
この子は二十三歳の作家、パソコンに向かいつつ出版社の意向と読者のファンレターに振り回されニートというレッテルから逃れるために仕事をしている女性なのだ。
 一方、頬擦りされている方の彼女はその作家と先日挙式を上げた。同じく二十三歳、もう一人の作家活動を支え、料理洗濯、掃除家計の担い手なのだ。この二人が挙式を上げるまでにはいろいろあったのだがまずはじめに、二人が出会うまでというか、二人に分裂するまでのいきさつを説明していきます。




「すー、ふぁー」
目を瞑りつつ枕を抱きつつ果てしない夢の世界に落ちていく。
目覚ましの代わりに置いてある端末がメール受信の振動をする。
何もない果てしない空間に音は果てしなく響き反響の音は帰ってこない。
「「ここでは私の呼び出した人だけしか来れません、つまりあなたはここに落ちてきたのです」」
「はあぁ」
何もない虚空から二重三重に機械で合成された声が届く
「「これから、あなたの生命活動に作用し霊界の魂にも働きかけ、この銀飾のナイフで二つに切り落としてあげましょう、」」
「えーと、ひぃぃ」
空からすごい勢いでナイフが降ってきた。薄い水面のように光る地面に突き刺さる。
「「それで、頭の上から地面まで刃を当てなさい。私にあなたを手にかける体はないですから」」
「はあぁ」
うぅこわいけど言うとおりにするしかないか早く覚めますように、地面に刺さるナイフを引っこ抜き思い切って切る。
「えーと」
「えーと」
私がいる。同じ服を着て片手にナイフを持ち私の持つナイフと同じ形で、ふとナイフを握る感触が薄れ柄の部分が手にひらに飲み込まれていく、同じくもう一人の私もナイフが自分の体に飲み込まれていくことに違和感を感じる様子だった。
「「それはしばらく預けます、大切にしてくださいね。」」
「は、はーい」
「は、はーい」
「「そのナイフは、あなたの体内に留まります。いわゆる呪いのアイテムですね。その力を使えば、あなたの魂は半分に裂けます。体も二つになりますよ。」」
「「じゃ、そろそろ起きてくださいね。」」




「夢、オチ」
目覚ましは震えながら、バックライトを点滅させている。
 バイブを止めるために手を差し出すと差し出した手に乗っかる手の感触、指の隙間に挟まる冷たい指の感触
えーと、だれ?
 布団を飛ばして纏わる体温が蒸発していく。自分とは違うもう一つの熱源と鼻腔に届く清涼感
「あなた、誰なの、ってそれは私の携帯なの、返せー」
手にした携帯を弄りつつ胡坐になる彼女、私は手を出しつつ
「かーえーせー」
と低い声で唸る。気にせず手元に集中する彼女に
「わーたーせー」
と言いつつ携帯の上部を掴む。ばたっと音を立てベットに二人とも倒れこむ。
重力を右から左に感じ髪は薄く広がる。
「渡して」と短く言うと
「渡さない」と少し怒ってる?
集中して親指をスライドさせる彼女は動じる様子もなく淡々と指を動かす。
いやいやいや、それ私の携帯なんだし
「早くかえせー」
キッと睨めつけられ少しビビるが
「早くー」
「ほい、返すよ、用は済んだし」
なっ、私のしたかった事が全部されてる。じゃそこから導かれる結論は
「なんでそんなに驚いてるの?、返せ返せってうるさいから返したじゃん。」
「いやいや、私のしたかった事全部されてたから」
「被ってるの」
「顔も同じで中身も同じ、もう疑う余地なく二人とも同じ人間ってことで」
「おお、よくみれば、鏡の前でよく見る顔」
「いまさらですか(^_^;)」
「というか、目覚ましの意味がなくなってきてるし」
「うわ、遅刻とセーフの境界ギリギリ」
「ていうわけで、服どうする?」
お互い一組のペアなど無い制服をどうするか、まあ、無い物は無いのだが
・・・
まあ、服事コピーされるのだから一方が消されれば、そのあともう一方が制服を着れば制服事コピーされて丸く収まるけど。
「問題は」
「どちらが消されるかだけど」
お互いの目線が交錯し、見えない火花がバチバチ散る。
「お互い、消されることは了承してないと」
「消えてくれないようですね。」
「家を出るまで、残り時間は少ないここは」
「すばやく勝負がつく」
「「じゃんけん、ぽん、ぽんぽんぽん、ぽんぽんぽんぽん」」
はあ、はあ
「はあ、はあ、」
もう、勝負がつきそうにない
ので、ここは
と言いつつ、チェス盤を取り出しつつ
「これであなたが負けたら、あなたに制服は渡さないわ」
「それはこちらも同じこと、引き分けたら駒の点数が高い方が勝ちで」
キングを守りつつクイーンで攻撃ビショップの守備に警戒しつつ敵の数を減らしてゆく、相手の読みも深くポーン二つの差、などなどやっていると
「勝ったー」
「負けた」
「ていうわけで消えてもらいます。バイバイ」
「ううぅ、プライドがぁ」
彼女は自らの存在を消し去り、
私は制服を着る。階段を下りてパンを咥えつつ、牛乳片手に玄関を出る。
走る途中で右手からナイフを取出し、頭から真っ二つに切る。思惑通り制服ごと分かれ朝の涼やかな道を並走する。



続く
この小説の著作権はブログ作者に帰属します。勝手にコピーしないでください。リンクはしてもらって結構です。
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